起源と歴史
ステレンボッシュは南アフリカで最も歴史あるワイン産地のひとつであり、1679年にオランダ東インド会社のサイモン・ファン・デル・ステルによって設立された。ケープ・タウンの東約50kmに位置し、フランスのユグノー難民がブドウ栽培の技術を持ち込んだ。アパルトヘイト時代の国際的孤立を経て、1990年代以降に急速な品質向上と国際化が進んだ。現在は南アフリカのファインワインの首都と呼ばれている。
テロワールと気候
ステレンボッシュは地中海性気候に恵まれ、温暖な夏と穏やかな冬が特徴である。フォルス湾からの冷涼な南東風(ケープ・ドクター)が気温を和らげ、ブドウの成熟期を延ばす。花崗岩、テーブルマウンテン・サンドストーン、風化頁岩など多様な土壌が存在する。ヘルダーベルグ、シモンスベルグ、ステレンボッシュ・マウンテンの山塊が標高と微気候の多様性を提供する。
主要なアペラシオン
ステレンボッシュWO内に多数のワード(小地区)が存在する。ヘルダーベルグはカベルネ・ソーヴィニヨンとボルドーブレンドの名産地である。シモンスベルグ・ステレンボッシュは赤白ともに多様なスタイルを生む。バンフック地区は温暖でパワフルなワインを産出する。ボッテラリー・ヒルズとポルセレインベルグも注目される地区である。ケープ・ブレンド(ピノタージュを含む独自のブレンド)は南アフリカならではのスタイルである。
代表的なワイン
- カノンコップ ポール・ソーア — 南アフリカ最高のピノタージュ
- メールラスト ルブリコン — 歴史的エステートのボルドーブレンド
- テレマ マウンテン・ヴィンヤーズ — 冷涼産地の卓越したカベルネ
- ルスト・エン・フレード — 500年以上の歴史を持つケープ最古のワインファーム