起源と歴史
ウィラメット・ヴァレーのワイン産業は1960年代に始まり、デイヴィッド・レットのアイリー・ヴィンヤーズがパイオニアとなった。ブルゴーニュに匹敵するピノ・ノワールの産地を目指す夢は、当時は無謀とみなされたが、1979年のゴー&ミヨのブラインド・テイスティングでアイリーのピノがブルゴーニュのトップワインに匹敵する評価を得たことで世界を驚かせた。以来、オレゴンはニューワールドのピノ・ノワールの首都として確固たる地位を築いている。
テロワールと気候
ウィラメット・ヴァレーはオレゴン州北西部に位置し、太平洋からの冷涼な海洋性気候の影響を受ける。ブルゴーニュとほぼ同じ緯度(45度線)に位置する。カスケード山脈が東からの寒気を遮り、コースト・レンジが太平洋の直接的影響を和らげる。土壌は多様で、ジョリー(火山性赤粘土)、ウィラケンジー(海洋性堆積岩)、ローレルウッド(風成ロエス)の3つの主要土壌シリーズがワインの個性に影響を与える。
主要なアペラシオン
ウィラメット・ヴァレーAVA内に11のサブAVAが認定されている。ダンディー・ヒルズはジョリー土壌上のピノ・ノワールで最も有名であり、チェハレム・マウンテンズ、リボン・リッジ、エオラ・アミティ・ヒルズがそれぞれ独自のスタイルを持つ。マクミンヴィルとヴァン・デューザー・コリドーは海洋性の影響が強い。近年はピノ・ノワールに加え、シャルドネの品質向上も著しい。
代表的なワイン
- ドメーヌ・ドルーアン オレゴン — ブルゴーニュの名門がオレゴンで造るピノ・ノワール
- アイリー・ヴィンヤーズ — オレゴンワインのパイオニア
- ベルジュロン (リボン・リッジ) — テロワール表現の極致
- イヴニング・ランド セヴン・スプリングス (エオラ・アミティ) — 単一畑の深み