起源と歴史
メンドーサのワイン造りは16世紀にスペインの宣教師によって始められた。19世紀のヨーロッパからの移民——特にイタリアとスペイン——がブドウ栽培を拡大し、アンデス山脈の雪解け水を利用した灌漑システムが乾燥した砂漠地帯でのブドウ栽培を可能にした。マルベックは1853年にフランス人農学者ミゲル・エメ・プージェによってフランスから持ち込まれ、メンドーサの高標高の環境で驚くべき変貌を遂げた。
テロワールと気候
メンドーサはアンデス山脈の東麓に位置し、標高600〜1,500メートルの高地にブドウ畑が広がる。大陸性の乾燥した気候で、年間降水量はわずか200mm前後であり、アンデスの雪解け水による灌漑が不可欠である。標高が高いほど昼夜の温度差が大きくなり、果実の色素と酸味が増す。紫外線の強さが果皮を厚くし、マルベック特有の深い色と凝縮した風味を生む。
主要なアペラシオン
ルハン・デ・クーヨが伝統的な高品質産地であり、ペルドゥリエル、アグレロ、ヴィスタルバなどの地区が知られる。ウコ・ヴァレーは近年最も注目される産地であり、トゥプンガート、トゥヌヤン、サン・カルロスの3地区が標高1,000〜1,500メートルでエレガントで凝縮したワインを生む。マイプーは歴史的な産地であり、伝統的なスタイルのワインが造られる。
代表的なワイン
- カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード — 高標高マルベックの頂点
- アチャヴァル・フェレール フィンカ・アルタミラ — 単一畑の卓越
- テラザス・デ・ロス・アンデス パルセル・ロス・カバリェス — ウコ・ヴァレーの精髄
- ズッカルディ ホセ・ズッカルディ — アルゼンチンワインの革新者