起源と歴史
ラングドック・ルーションはフランス最大のワイン産地であり、ローマ時代からの長い歴史を持つ。何世紀にもわたりバルクワインの大量生産地として知られていたが、1980年代以降の劇的な品質革命により、今日ではフランスで最もダイナミックで革新的なワイン産地のひとつとなった。南フランスの温暖な気候、多様なテロワール、そして比較的自由な規制が、創造的な生産者たちを惹きつけている。
テロワールと気候
ラングドック・ルーションは地中海沿岸から内陸の山地まで広がり、気候と地形の多様性に富む。海岸沿いは温暖な地中海性気候であるが、内陸部は標高が上がるにつれて冷涼になる。トラモンターヌ(北風)が畑を吹き抜け、湿度を下げて病害を防ぐ。石灰岩、片岩、花崗岩、砂利、粘土など土壌も極めて多様である。ルーション側はピレネー山脈の影響を受け、独自の微気候を持つ。
主要なアペラシオン
コルビエール、ミネルヴォワ、フィトゥー、サン・シニアンが主要な赤ワインAOCである。ラングドックAOCが広域呼称として機能する。ルーション側ではコート・デュ・ルーションとコリウールが質の高いワインを生む。バニュルスとモーリーは天然甘口ワイン(VDN)の名産地である。近年はリムーのブランケット(世界最古のスパークリングワインとされる)やピクプール・ド・ピネの白ワインも注目されている。
代表的なワイン
- ドメーヌ・ゴビー ムンタダ (コート・デュ・ルーション) — ルーションの力強い表現
- マス・ジュリアン (コトー・デュ・ラングドック) — 南仏ワインの革新者
- ドメーヌ・ゴフィエ コルビエール — 古木からの凝縮したワイン
- ドメーヌ・ド・ラ・レクティフィカシオン (リムー) — スパークリングの先駆的産地