起源と歴史
ジンファンデルの起源は長年の謎であったが、DNA解析によりクロアチアのトリビドラグ(Tribidrag)品種と同一であることが判明した。南イタリアではプリミティーヴォの名で知られている。19世紀にアメリカに渡り、カリフォルニアのゴールドラッシュ時代に広く栽培されるようになった。禁酒法時代にも家庭用ワイン醸造用として栽培が続けられ、多くの古木が今日まで生き残っている。アメリカで唯一「自国の品種」と呼べるブドウとして特別な地位を持つ。
栽培地域
カリフォルニアがジンファンデルの本拠地であり、ソノマ郡のドライ・クリーク・ヴァレーとロシアン・リヴァー・ヴァレー、アマドール郡のシエラ・フットヒルズ、パソ・ロブレス、そしてロダイが主要産地である。特にロダイには100年以上の古木が多数残っている。南イタリアのプーリア州では、プリミティーヴォとして独自のスタイルのワインが造られている。クロアチアでも原産品種としての栽培復興が進んでいる。
ワインの特徴
ジンファンデルは深いルビーからダークパープルの色調で、非常にフルーティーなワインを生む。香りにはブラックベリー、ラズベリー、ブラックチェリーの凝縮した果実、黒胡椒、甘草、ブラウンシュガーのニュアンスが広がる。口中ではアルコール度数が高く(しばしば15%以上)、豊かな果実味と適度なタンニン、スパイシーな余韻が特徴である。ホワイト・ジンファンデルとして知られる甘口ロゼも大量に生産されている。古木からのワインは特に凝縮感と複雑さに優れる。
料理との相性
ジンファンデルの豊かな果実味とスパイス感は、アメリカのバーベキュー文化と完璧にマッチする。スモークしたブリスケット、プルドポーク、バーベキューリブは究極の組み合わせである。ピッツァ、ハンバーガー、スパイシーなソーセージとも相性が良い。メキシコ料理やケイジャン料理の大胆な味わいにも対応できる。マイルドなブルーチーズやゴーダチーズとのペアリングも推奨される。
注目のワイン
- リッジ ガイザーヴィル (ソノマ) — カリフォルニア・ジンファンデルの基準
- ターリー ワイン・セラーズ (各地) — 古木ジンファンデルのスペシャリスト
- ベドロック ワイン カンパニー (ソノマ) — ヘリテージ・ヴィンヤードの擁護者
- セゲシオ ファミリー ヴィンヤーズ (ソノマ) — 130年以上の歴史を持つ生産者