起源と歴史
サントリーニ島のワイン造りは3,500年以上の歴史を持ち、世界最古のワイン産地のひとつである。紀元前1600年頃のミノア文明の火山噴火を生き延びた品種が今日も栽培されている。フィロキセラ禍を免れた稀有な産地であり、自根のブドウ樹が数百年の歴史を持つ。観光開発による畑の減少が深刻な課題であるが、品質重視の生産者たちが伝統の保護に努めている。
テロワールと気候
サントリーニ島はエーゲ海に浮かぶ火山島であり、火山性の軽石、火山灰、溶岩からなる独特の土壌を持つ。地中海性気候であるが、極めて乾燥しており年間降水量はわずか350mm程度である。灌漑は伝統的に禁止されており、ブドウは夜間の海霧からわずかな水分を吸収する。強い島風からブドウを守るため、クルーラと呼ばれるバスケット仕立てが伝統的に用いられる。
主要なアペラシオン
サントリーニPDOが辛口白ワイン(主にアシルティコ)をカバーする。ニクテリ(Nykteri)は夜間に収穫・圧搾されるプレミアム白ワインで、樽熟成によりリッチなスタイルとなる。ヴィンサント(Vinsanto)は天日干しにしたアシルティコから造られる伝統的な甘口ワインであり、最低2年の樽熟成を経てリリースされる。サントリーニはギリシャで最も国際的に認知されたワイン産地である。
代表的なワイン
- ドメーヌ・シガラス アシルティコ — 火山性テロワールの純粋な表現
- ハチダキス アシルティコ — サントリーニの近代ワイン造りのパイオニア
- ガイア ワインズ タラシティス — モダンなギリシャワインの旗手
- アルギロス エステート ヴィンサント — 20年熟成の壮大な甘口